売上目標の初期設定
ECの仕組みとコスト

まずは月商30万円を!
月間売上から、達成のための目標設定を行う

30万円売り上げるために、何人に見てもらう必要がある?
一般的にサイト訪問者の購入率は3%〜5%前後。商品単価2,200円として、送料が800円とすると販売価格は3,000円。
30万円÷3,000円=100(件)
100件の受注を得るためには、購入率4%とすると、
100件÷0.04=2,500人
月間2,500人に商品サイトを見ていただく必要があります。
目標クリアのために必要な施策とは?
ブログなど含め、ホームページのアクセス数の一般的な平均値は、月100人程度です。
購入率が4%ならば、4件しか売れません。
これがECを始めるときの大きな壁となります。
集客する施策
実店舗を考えると、人通りの多い通りは家賃が高いですね。
これがつまりモール(楽天など)の使用料であったり、人を呼び込むためのWeb広告であったりするのです。


事業計画のステップ
損益分岐をシミュレーション

販売管理コストの内訳
先程の例と同様に商品価格22,000円、送料800円とします。
30万円の売上には100件の売上件数が必要となります。
受注表、発送伝票などの印刷は外部委託処理費1件100円でコスト10,000円。
梱包費も同じく1件100円程度、1梱包に10分かかるとして1,000分≒17時間、時給1,000円としてコスト17,000円。
楽天などモール出品の場合、
月額固定費20,000円+10%のシステム利用料で50,000円。
広告費30,000円を加えて、販管コスト137,000円がかかります。ここまでの商品原価を除く販管経費率は約46%です。
30万円で黒字化が可能?
経費率46%では到底黒字化は無理。そう思いがちですが、ネット通販ならではの大きなメリットもあります。
商材にもよりますが、廃棄・在庫ロスがほぼ発生しないこと、賃料や人件費などのコストも軽減できます。
ネット通販には、まずはLTV(リピート購入)の売り上げ拡大、販売アイテムの多品種化など、ネットならではの多くのメリットがあります。


月商30万円のその後?
通過点としてのメルクマール

試金石であり通過点
この時点での損益は事業継続という意味では重要ですが、それよりもネット通販という日本全国のお客様を相手にする舞台で、商材が求められているかどうか、広告やプロモーションの効率性を見極め、ノウハウ集積していくことが大切なポイントになります。
30万円はあくまでも最低限の通過点。ここからが本当のスタートです!